設立趣旨・目的

  21世紀においては、発展途上国における急速な経済発展に伴う、資源、エネルギー消費、ならびに、これらの大量消費に伴う地球温暖化、環境汚染等が深刻化した状況を迎えつつあります。エネルギーに関しては、原子力エネルギーへの依存度が増加し、自然エネルギーの利用も拡大し、さらには、未来エネルギーである水素、核融合等の実用化への検討が急速に進んでいます。これらは環境負荷を与えないエネルギーとして注目されていますが、現段階、および、近未来では、石油、石炭、天然ガスといった炭素資源(化石資源)なしには人類が必要とするエネルギーはまかなえられません。
  エネルギー、資源対策として、自然エネルギーや未来エネルギーを開発しつつ、限りある炭素資源を有効かつクリーンに利用する地球の未来戦略において、これまで関連諸分野で別々に発展してきた、炭素資源の資源工学、エネルギー変換学、変換プロセス学、環境化学、および、経済・経営学、政策論等の、自然科学と社会科学、基礎科学と応用工学を総合的に捕らえた融合領域の創出と、それらを理解し、実戦略に結びつける人材育成機関の必要性が増しています。
  炭素資源国際教育研究センターは、これらの背景のもとに、とくに取り組むべき炭素資源として、石炭、石油、バイオマスなどを重要な題材としてとらえていきます。その有効利用をひとつの課題として、環境汚染なく効率的にエネルギー、有用原料への転換を図るための、基礎から応用にいたる関連分野融合領域の創出を図ることを目的にします。九州大学の部局横断型の組織を結成し、その連携による先端研究の推進と分野融合型人材育成の中心となるとともに、国内他大学・公的研究機関、企業等との連携を積極的に進めます。さらには、グローバルな問題を地球規模でとらえ、研究ならびに国際人材を育成し、国際連携拠点としての役割を果たしていきます。