第1回 深井潤教授インタビュー

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九州大学 工学研究院 化学工学部門
九州大学 炭素資源国際教育研究センター 炭素資源エネルギー学部門
深井潤 教授

研究室URL: http://chem-eng.kyushu-u.ac.jp/lab4/

炭素資源国際教育研究センターでは、どういった研究をしているの?それらは、どんなことに応用されているの?ここでは、先生方へのインタビュー形式で研究の内容を紹介をしていきます。第1回は、深井潤先生にエネルギーの有効利用技術をテーマにお話を伺い、熱エネルギーの貯蔵・輸送の研究について話して頂きました。

熱エネルギーを貯める、改質する

—先生がなされている研究内容について教えてください。

7.2MB, 3’30”

Key technologies to use waste heat

深井教授:当研究室では、エネルギー関係の研究ということで、特に熱エネルギーの有効利用に関する研究を行っています。背景としましては、日本のエネルギーの流れを考えますと第一次エネルギーとして石油、石炭、原子力、その他、水力などありますが、そのうちで、実際に電気エネルギーなどとして有効に使われているものは、どう大きく見積もっても半分くらいだと言われています。結局それ以外の半分のエネルギーというのは、せっかく一次エネルギーとして日本に輸入してきているというのに、半分は無駄に捨てられているということです。無駄に捨てられているエネルギーというのは熱エネルギーということで今までに捨てられている熱エネルギーを有効に使うことができれば、元の一次エネルギーの使用量も減らすことができるということです。

それで、熱エネルギーを有効に使うにはどうしたらいいかといいますと、4つ重要な技術があると思います。まずは一つは、いかに熱を回収するかということ、もうひとつは、その回収したエネルギーをいかに輸送するかということです。つねに熱エネルギーが余っているところで使うわけではありませんから、ずっと遠くに運ばなければならない、そうしますと輸送しなければならないということが出てきます。それをどう効率よく輸送するかということです。次に、いつもその必要な熱エネルギーがその時間帯に取れるとは限りません。いかに蓄熱するか、言い換えますと時間的な輸送の問題となります。これが3つ目です。最後に、必ずしも熱エネルギーが同じ温度レベルで必要というわけではなくて、その温度レベルを変えなければならない。低くしたり、簡単に言いますと冷房したり暖房したりですね。そういうふうなエネルギーの改質、改良というものが必要となってきます。この4つがございます。 当研究室では、3番目と4番目のエネルギーを貯めるということと改質するということの主にこの2点について研究を行っています。